集合智をつかまえろ〜みんなの智恵がナビゲートしてくれるウェブの世界 第1回:スッキリ!〜多種多様なデータと気持ちよく付き合う方法

はじめまして。深見嘉明です。fooweeでウェブ上にある情報の活用についてブログを書いていくことになりました。よろしくお願いいたします。

さて、皆さんは会社などで、病気で休んだ同僚のパソコンから緊急に必要なファイルを見つけ出すのに苦労した経験はありませんか?そして、その人のフォルダの中があまりに整理されていなくてびっくりした、なんてことはありませんでしたか?
すごく几帳面そうに見える人のフォルダが意外とぐちゃぐちゃだったり、豪快だと思っていた人がファイル名に全て作成日時を入れていて、細かい一面が見えてしまったり、、、、
でも、人のフォルダを除くと情報整理の方法は人それぞれで、いかに他人にはわかりにくいものか、というのが実感できると思います。

ファイルだけじゃなく、昨日起きたニュースについての詳しい解説ブログやYouTubeの動画など、後から探そうと思っても、二度と見つけられないものってインターネットには沢山ありますよね。
几帳面にフォルダを分けて保存しても限界があるわけで、、、
そこで最近使われるようになってきたのが「タグ」をつけるやり方。タグとはいわゆるキーワードのこと。保存するときにキーワードをつけて保存しておきます。


なぜタグは便利なのか。必要なものを見つけ出すということは「絞込み」を行うことに他なりません。あらかじめ保存するときにキーワードをつけておけば、それを使ってピンポイントな絞込みをすることができるようになります。しかも、タグは複数つけることが可能。つまり色々な基準からの絞込みに対応できるわけです。フォルダによる整理の場合、フォルダの階層構造を忘れてしまったが最後、ひたすらハードディスクの中をさまようことになりますが、タグの場合複数のキーワードから絞り込んでいけるので簡単です。

さて、自分のファイルやデータを整理するのが楽になる「タグをつける」という方法。自分にとって見つけやすいということはみんなにとっても見つけやすい方法だったりします。そう、タグを使うという方法はファイルやデータの共有をものすごくスムーズにするのです。次回は「共有」することによりどんなことが起こっているのか、についてです。お楽しみに。

ウィキ*『ファインダビリティ』と『タグ』
ファインダビリティとは「見つけやすさ」のこと。もともとウェブサイトの設計における「ユーザビリティ」の中の一つの要素だったものが、ウェブ上の情報爆発が加速度をつけて広がってきた今、特に注目されるようになった。
このファインダビリティを向上させる効果的な方法として用いられているのがタグの活用。GMail(Googleが提供する無料メールサービス)、YouTubeFlickrなどの画像共有サービス、ソーシャルブックマークなどで使われています。

おすすめブックマークPickUp:
wurman.com
情報建築家を標榜し、前世紀から爆発的な情報量に絡めとられてしまうようになること(情報爆発)を予見していたRichard Saul Wurmanのオフィシャルサイト。

IA Spectrum
ファインダビリティという語を日本に広めた『アンビエント・ファインダビリティ』の日本語訳者浅野紀予氏のサイト。ブログには色々な資料も収録されている。