一昨日の重症筋無力症(MG)の記事に関する補足的エントリ

一昨日,『ウェブは菩薩である』のイラストレータわたなべさんの著作に関連して触れた重症筋無力症(MG)関連のエントリについて,ちょうど補足として読んでいただきたいエントリが公開されていたので紹介しておきます.

id:hiroyukikojima さんこと 小島寛之先生のエントリ,関係性の社会思想へ - hiroyukikojimaの日記です.
あらかじめ言っておきますが,茂木さんに触れている部分を指しているわけではないですからね(笑).そりゃ,私もベストセラーを出しまくる茂木さんに対するちょっとした嫉妬,,,,以前のレベルとしての羨望とかはあるわけですが,,,

で,関係箇所をちょこっとだけ抜粋引用させていただきますと,

松井さんは「障害」というものの見方が「自己言及的」だといっている。どうしてか。例えば、14階建ての建物には必ずエレベーターがついているし、法律でもつけるように指示されている。しかし、多くの2階建ての家屋にはエレベーターはついていない。そこには、2階ぐらいなら「普通の」人間はあがれるが、14階までは「普通の」人間は昇れない、ということからだ。そして、そのことから、「2階に自力で昇ることのできない人」が、そのことをもってして「障害者」と呼ばれる。ここに自己言及の構造があるのである。よく考えると、最初に、2階ぐらいなら「普通の」人間はあがれるが、14階までは「普通の」人間は昇れない、と「勝手に決めつけておいて」、そこで生じる「昇れない」という結果から、「障害」というレッテルを貼る。つまり、そもそも「普通の人」というのを先に決めておいて、ある種の生活構造を作るから、それに適しない形で「障害」という概念が形成される。これは確かに「自己言及的」な構造をしている、といえるだろう。松井さんはいう。「仮に、2階まで昇り棒みたいもので昇らないとならない家屋を造ったとすれば、われわれのほとんどは障害者となってしまう」と。

この議論の前提となる,帰納ゲーム理論のお話とか,後ろの考察なんかもあわせて,つまりちょっと全文読んでいただきたいエントリなのでありました.