FIT 2008 W3C presents ユビキタスWeb−これからのWebのために必要な技術は何か−

昨日はSFCにて、情報処理学会FIT2008 第7回情報科学技術フォーラムの中の、W3Cが主催するセッション、「ユビキタスWeb−これからのWebのために必要な技術は何か−」が行われるということで、参加してきました。

で、内容はといいますと、タイトルどおりユビキタス関連技術についての紹介、そしてW3Cチームスタッフと研究者の方との技術面での議論、ディスカッションかと思いきや、、、、イベント公式サイトに掲出されているお品書きはこちら。

  • W3Cとは何か
  • W3Cの取り組むWeb標準化活動の例
    • 講演1: W3Cにおけるマルチモーダル対話処理の標準化
    • 講演2: Webにおけるビデオコンテンツの利用
    • 講演3: Webアプリケーションにおける地理位置情報の活用 (W3C Geolocation API)
  • 講演4: わが国におけるマルチモーダル対話記述標準化
  • パネル討論: ユビキタスWeb実現にあたっての課題

ユビキタスWeb ―これからのWebのために必要な技術は何か―

と、いきなり「W3Cとは何か」というお題で話が始まった。W3Cというよりも、ウェブ標準制定・普及プロセスって意外にその詳細なメカニズムがあまり理解されていなかったりするので、このプレゼン自体は実態の理解にとって最高でした。しかし、いきなり自己紹介から始まった段階で、核心をつく熱い?トークが展開されることが予測されました。その後しばらくは日本ホスト所属スタッフからそれぞれの方が関わる技術の標準化プロセスについて紹介があった後、とうとうパネル討論ではこんなタイトルがついたプレゼンが(詳細はリンクをクリックして確かめてみてください。なおPDFファイルです)始まってしまいました。

とはいえ、このイベントでわかったことは、情報処理学会試行標準一覧などからもわかるとおり、W3Cというかウェブ標準規格策定プロセスは、これまでW3Cに所属する少数の研究者と企業とによって進められてきたイメージは間違いで、アカデミアに所属する研究者もみんな一緒になって盛り上がっているムーブメントなのだということです。

感想はさておき、このエントリでは現在既に公開されている使用スライドのリンクを集めておきます。