twitterのおかげで使われなくなったサービスとフィルタリング

先程、このブログの方にものんべんだらりとした新年の挨拶をポストしてしまい、twitterで「実名出してやっているブログはちゃんと評判管理(これはカタカナの方が通りがいいな、reputation managementのこと)するのはとーぜんだろ!」なんて書いていたのに、新年しょっぱなからそれに反していることになる。やれやれ、と。ま、あまりにSWXGや自著の宣伝ばかりのブログでも困るでしょ、愛嬌があるのも大切、、、なんて言い訳をしつつ、せっかくなのだから、年初らしく最近の変化について書いてみることにしました。

最近の変化、といっても酒量とか、体重の変化をここで晒しても意味が無いわけで(知りたい人はコメントいただくなり、twitterのTL追うなりしてください、、)、自分のウェブとの付き合い方について。この1、2ヶ月ほどで急激に起こった変化なのですが、最近RSSリーダーをほぼチェックしなくなってしまったのです。それでいて、チェックするウェブサイト数はあまり変わらないはず。じゃあ、何経由でウェブサイトをチェックしているかというと、はてなブックマークのトップページとtwitterのTLから。はてブは昔から使っているわけだから、この数カ月の変化はRSSリーダー経由でのサイトチェックが見事にtwitter経由に置き換わったということになります。

私がtwitterを使い始めて恐らく2年ほど経つのかな?当初は誰しも同じだと思いますが、フォローするのは身近な友人、知人なわけです。しかし、知人が「今何してる?」のを知ることがそんなに楽しいわけではなかったりする。もちろん、知っている人が突如吐き出した本音に共感したり、意外なお店に行っているのを知って驚いたりということは人並みにあるのだけれど、いくら親しくさせていただいている方とはいえ、一挙手一投足全ての行動なんぞ知りたくもないわけです。ついでに、当時はHT-03AiPod Touchなどを持っておらず、TLを頻繁にチェックするなんてしておらず、replyで会話したりということもロクにしなかった。どちらかというと、長時間の執筆作業中に息抜きのためにドーデモいいことをつぶやく「大様の耳の話の井戸」的な存在としてtwitterとは付き合っていたのでした。

それが、積極的にTLを追い、ブックマークがわりにRTしたり*1、するようになったのは、SWXGに入ったりして積極的に情報発信しているXGメンバーのポストをチェックする必要性にかられてからです。英語のブログポストをきっちり読み通していくのは大変ですが、140文字の要約があった上で、そこからリンクを飛んでチェックするプロセスを介すると、随分読み易く感じたのです。ということで、積極的に世界の開発者、活動家の発信する情報を受け取るために、フォロー数を一気に増やします。その結果、気軽に読み飛ばせるくらい大量に有益な日本語・英語の情報がTL上をずっと流れている状態になったのです。そしてTL上にあるURLをどんどんチェックするようになり、その分RSSリーダーのチェックがなくなったのでした。

その結果、はてブtwitterのTLが自分のプッシュ型情報収集リソースとなったわけですが、この二つには共通点があります。それは「コンテンツのフィルタリングを人が行ってくれている」という点です。RSSリーダーの場合、登録したサイト/ブログの新着情報を例外なくプッシュしてくれます。しかし、同一人のポストであっても、自分にとって有用な内容である時とそうでない時とがあるわけです。登録しているサイトの数が少なければタイトルなどから内容を類推して必要な記事だけチェックするのですが、登録サイトが増えるとそうはいきません。最近では、AutopagerizeされるRSSリーダーの画面から、チェックするものを探すのが面倒という状態になっていました。結局は、人がブクマする/ポストするというプロセスを介したものが効率的、という結論にいたりつつあります。それははてブだけでは、自分が追いたいジャンルの記事がフォローしきれなかったので、RSSリーダーを使わざるを得なかったのが、適切な人をフォローさえすればバランスよく自分の必要なサイト情報が手に入るという点で、twitterがあまりに便利、となったわけです。

はてなブックマークにも、お気に入り機能=他のユーザのブクマ履歴をそのまま表示してくれる機能もありますし、他のユーザのブクマ履歴RSSをリーダーで購読していたりもしますが、でもなぜかtwitterの方が効率的な感じがします。それはtwitterの方がfollow/unfollowが楽で、適宜TLに流れる内容をコントロールしやすいとか、世界的に利用者が多く、フィルタリングを委託する形となる対象者が桁違いに多いこと、というのがあるのかもしれません。

ま、自分というサンプル数1の事象ですから、これがどこまで一般性のあることなのかはまだわかりませんが、これが00年代と10年代の間に起こった個人的変化ということで。新たな10年も、よろしくお願い申し上げます。

*1:有用な情報は共有した方がいいと思うので、fabるよりも、RTする派です。しかもコメント付きのフォーマットで